〔予想〕〔東京1600〕安田記念

東京は高速馬場になっているという前提でヴィクトリアマイル、ダービーを予想していたんだけど、いくらなんでも高速具合が異常すぎる。競技視点で言えばアーモンドアイ、ダノンプレミアムのようなヒーローに勝って欲しいところだけど、馬券的にはこの異常馬場を大いにチャンスと捉えて大胆な予想をしていきたいと思う。

予想の大きな軸は2点、超高速馬場、斤量。前者で言えばやっぱり前に行く馬を積極的に狙っていきたい。ヴィクトリアマイルのような超ハイペースさえならなければ普通に前は止まらない。アーモンドアイの末脚はもちろん凄いけどスタミナ豊富な逃げ先行馬という条件が揃っていれば届かないイメージが想像できないほどではない。次に斤量。瞬発力、加速力が問われるマイル戦での斤量58はやっぱり影響が大きいと思う。過去10年の安田記念勝ち馬が全て480kg以上、内5頭は500kgオーバーという数値も斤量の影響があるのではなかろうか。これらを前提として予想を組み立てていきたい。

 

◎ダノンプレミアム

○サングレーザー

ロジクライ

△アエロリット


大胆な予想をすると言いながらも本命は人気馬のダノンプレミアムになってしまった。唯一の負けがダービーの6着。この馬の適性距離としてマイル戦線への移行は間違いではないと思うけど、中距離でも普通にこなせるスタミナは持っている。ダービーの負けは距離適性の問題じゃなくて、そもそも単純に状態が良くなかったと判断。皐月賞回避からのぶっつけだったし。それを証明するように稍重金鯱賞では今正にピークを迎えているリスグラシュー相手に完勝している。適性が更に高そうなマイル戦となると後のマイルCS勝ち馬ステルヴィオには過去2レースで影すら踏ませていないわけで、先行して直線で上がり最速クラスを出す脚質からもマイル戦で負けるイメージはアーモンドアイ以上に見えにくい。

対抗はサングレーザー。この馬に対してバシッと本命を打ちたいのは馬場が重くなったときで、G1でそういうレースをずっと待ってるんだけどなかなか機会が訪れない。能力がピークにある内にいつか…。一方で、高速馬場への適性が低いかと問われればそれは否。マイラーズCでレコード勝ちもしているし昨年の天皇賞秋の時計も立派な高速タイム。ロジクライやアエロリットがハイペースを作ったら後ろから飛んでくるイメージが一番わきやすいのはこの馬。

紐にはロジクライとアエロリット。高速前残りの狙い目としてロジクライを筆頭に考えていたんだけど枠順を見て少しヒヨった。スタートでダノンプレミアムより前に行こうとするとどうしても押していかなければならないだろうし、そうなると直線で残せるだけのスタミナをある程度削られるような気がしたので紐までに。 アエロリットは得意な東京。昨年の同レースでは勝ち馬とタイム差無しの2着実績あり。毎日王冠では後のマイルCSステルヴィオ天皇賞秋、JC、大阪杯など常にトップクラスの安定感をみせたキセキを相手に横綱相撲で完勝。極めつけは前走のヴィクトリアマイル。1000M通過ラップ56.1の驚異的なハイペースからそれでも直線では粘りに粘って5着。同レースで本命を打っていた僕としてはバカ逃げにしか見えなかったけどレコードレースの立役者となって確かな実力を示した。この走りをみせられて安田記念で買いたくなった人は多くいるではなかろうか。もちろん僕も当初は本命候補だったんだけど、前走の劇走が逆に不安要素とも感じられる。あれだけの走りをして1ヶ月足らずで影響はないものなんだろうか。普通に考えたら大いに影響があるだろう。枠順がいいとこひいたので切る勇気はないけど、あまり重い印を打つ気もしなくなってきた。

 アーモンドアイは実績からも現役最強であることを疑う余地はない。ダノンプレミアムさえいなければ単勝1倍台も頷ける。が、ダノンプレミアムとは直接対決していないから実際にどちらが強いのかはまだわからない。一騎打ちならともかく多頭数のレースになれば先行して上がりも速いダノンプレミアムの方が安定して勝ちやすいだろう。海外帰りの影響という不安もあるしすぐ外枠に出脚の速いダノンプレミアム、ロジクライがいることでポジションはどうしても中団以後からになる可能性が高い。馬群に包まれる不安もあるし前が止まらない直線ではアーモンドアイの末脚をもってしても届かないイメージがわいてくる。少なくとも今回1倍台で積極的に買いにいくレースではないと判断。これでも勝ったらもう参りましたとしか。インディチャンプは結構人気しているけど57を背負った経験も無し。馬体重もやや小柄な馬なのでいきなりの58は不安要素たっぷり。ここは切りだ。ステルヴィオもスタミナ不安から切り。1800までなら4-3-1-0と馬券を外したことはなくて、マイルCSを勝ったぐらいだし普通に考えればマイル戦線ではトップクラスの能力。だけど今の超高速馬場で東京1600を走りきるだけのスタミナがあるとは思えない。距離適性を越えた皐月賞、ダービー、大阪杯は4着、8着、14着と適性内の実績とは全く逆の形になっている。スタミナを要する馬場と展開になるという意味ではこの馬の適性と大きく異なるレースになるはずだ。あとは調教時計と枠順からモズアスコットが気にはなっているけど、最強馬アーモンドアイを買い目に入れない判断をしたのだからこの際思い切って印を4頭に絞ろうと思う。

 

割かししっかりした予想ができたので◎○の馬連、◎○頭固定の三連単12点と厚く買ってみるか。