〔予想〕〔中山2500〕有馬記念①

まずは有馬記念の傾向をおさらいすると・大外枠の不利・先行馬有利・菊花賞好走馬との親和性・人気馬の信頼度・有馬男の池添騎手、といったところか。人気になりそうな馬がほぼ中枠に納まったあたりからも予想オッズが大きく乱れるようなことはなさそう。なんとかオッズのつきそうな狙いどころを見付けたいものだが…。

 

・大外枠の不利について

過去10年の8枠複勝圏内は昨年のシュヴァルグランのみで、この時は馬場が稍重だったこともあって差し馬や追い込み馬にとっては結果的に好展開だった。外枠という括りで考えても17年スワーヴリチャード、16年マリアライト、15年マリアライトゴールドシップ、14年ジャスタウェイと、強い馬はちゃんと配置されていてそれでも馬券内に届いていないことを考えると8枠は無条件で切り。7枠は大きく割引きくらいに考えてまず間違いなさそう。

・先行馬有利

これは言わずもがな。過去10年間で先行馬が5勝、差しが3勝しているが差しに分類されている勝ちも最終4コーナー時点で7番手以内が2勝でそれ以下は1勝のみ。真ん中よりも前にいないと届かないケースが殆どと考えていい。

菊花賞好走馬との親和性

去年の有馬記念は、予想の中心に菊花賞好走馬ということを取り上げてブラストワンピースが勝ったんだけど馬券は外してしまった。この傾向は信頼性が高いと見ていて、今年の出走馬で言えば菊花賞5着以内の経験がある馬はエタリオウ、フィエールマン、ワールドプレミア、キセキ、ヴェロックスの5頭。この中で人気がつかなそうな馬を探す余地はありそうだ。

・人気馬の信頼度

今年の1番人気はアーモンドアイ、2番人気はリスグラシューで間違いないだろう。アーモンドアイは既に史上最強論争の中心にいるレベルなので説明不要だが、リスグラシューも相当に強い。宝塚記念の後ろから来るスワーヴリチャードやアルアインを振り切って、更に逃げるキセキを捉えて3馬身差の完勝や、コックスプレートの大外をぶん回しての完勝は圧巻だった。馬券的にはこっちを本命にしたいところなんだけど、いかんせん有馬1番人気の安定感は圧倒的。過去10年5-3-1-1の勝率50%、複勝率90%は恐れ入る。2番人気だって2-1-2-5と勝率20%あって、2番人気としては最強レベルであろうリスグラシューには期待もしたくなるのだが…。馬連馬単がいくらつくかも気になる。まぁそんなつくことはないだろう。

・有馬男の池添騎手

そして最後に気になるのは池添の有馬の強さ。4-0-0-4と勝率50%は断トツ。今年の最強騎手ルメールが1-4-0-4、去年G1で暴れまくったデムーロが1-1-0-6なのだから圧倒的にもほどがある。フィエールマンの本領発揮は中山よりも直線の長い東京や軽い走りを活かせる京都だと思うのだが地力はあるしなぁ。池添の勝率を50%とみるか、馬券外を50%とみるかが非常に悩ましいラインの馬と枠順と人気になりそうで困る。